asowoodとは?

「asowood」は2023年にクラウドファンディングより誕生した木工品ブランドです。

京都府宮津市、与謝郡与謝野町にまたがる阿蘇海。以前は宮津湾の一部でしたが、天橋立砂州の成長によって湾から隔てられ、現在は約5km²の潟湖(ラグーン)となっています。

地元のシンボルとして長年愛され続ける阿蘇海への想いを込めて、「asowood」と名付けました。

阿蘇海が抱える課題

阿蘇海はラグーン化により生活廃水や工場廃水が流入し、水質が悪化するなど課題を抱えています。阿蘇海を再生するためには、海を綺麗にするだけでは不十分です。

『豊かな森林は、豊かな海を育む』と、昔から言い伝えられていますが、健全な山に浸透した地下水は、有機物やミネラルを蓄え、川を通して海に運ばれ、栄養豊かな水は海洋生態系に大きな影響を与えているのです。

つまり、阿蘇海を再び自然豊かで綺麗な状態にするには、この循環を守っていきながら持続可能な森林社会を作る必要があります。

森林の地産地消

日本の木材自給率は、1955年に95%に達していましたが、その後急速に低下し、2000年には18.8%まで落ち込みました。このような状況の中で、環境への配慮から国産材の利用と木の地産地消が重視されています。

木材を海外から輸入する際、トラックや船による長距離輸送は多くの燃料を消費し、それに伴い大気中の二酸化炭素の量も増加します。対照的に、地元の木材を利用することで輸送で伴う環境負荷を減らすことができ、さらに地域の林業や関連産業を支援、地域経済の活性化にも繋がります。

そのため、日本では現在、木の地産地消の実践が強く求められているのです。

与謝野町の木の強み

与謝野町は、京都府の北部に位置し、丹後地域と呼ばれていますが、この地域の木は、厳しい丹後特有の気候の中で育ち、特に積雪の関係で地面に近い部分(元口)が急激に太くなっており、一般的には建築用材には不向きとされてきました。

しかし、日本の木造構造設計の第一人者で全国の木の特性を見てきた、よさの作事組の技術顧問でもある、木構造建築研究所 田原 代表 田原 賢 氏によると、元口が太い事は木の自重+積雪荷重にも耐えるための変化であり、粘りと復元力には設計以上の強度が確認されており、この地域の木材の特性に太鼓判を押して頂きました。

そんな特徴ある国産木材で『asowood』の木工品は作られています。

与謝野町の魅力

京都府北部、丹後半島の付根に位置する与謝野町は、自然の豊かさと魅力に溢れた地域です。

与謝野町の自然の魅力は、ただ美しいだけではありません。町内を流れる野田川やその流域に広がる平野部は、四季折々の風景を提供し、訪れる人々に日本の自然の移ろいを感じさせます。

また、与謝野町からは日本三景の一つである天橋立を望むことができます。この壮大な景色は、阿蘇海に面した与謝野町の特別な自然の贈り物であり、訪れる人々に忘れられない記憶を残します。